自己肯定感を取り戻す
いけないとわかってはいるけど、
ついついキツイ口調になってしまう。
気づいたら我慢できずに怒鳴っている、
あるいは叩いてしまう。
でも、このままでは良くないとは思っている。
そんな場合は、
子どもの感情や欲求を
受けとめよう、気持ちを聴いてあげよう、
イライラせずに、冷静になろう。
そんな切実な意思だけだと、
やはり実際に行動に移すのは難しいと思います。
我慢や忍耐の日々になってしまいます。
無理や頑張りすぎが続くと、
余計にストレスが溜まって
結局爆発してしまう、
という悪循環には陥りたくないですよね。
例えば
子どもの頃、親にあまり褒められたことがない。
○○しなさい、ダメです、我慢しなさい、
などの言葉をよく言われた、
怒られることが多かった。
そんな人はまず、
“ 自己肯定感を高める ”
必要があるそうです。
そうした親の関わり方は、
支配や否定、比較なので
それら抑圧を受け続けていると、
自己否定感が強くなるんですね。
“ 私が悪い ”のではないんです。
そんな自己否定に陥るしくみや、
自己肯定感を高めるにはどのように考え、
行動すればいいのか、ということの基本が
下記の本に書かれています。
私はこの本で、
思考回路が変わるきっかけを得て、
見えてくるものがまるで変わりました。
子どもとの適切な関わりに必要なのはまず、
自身の自己肯定感を高めることです。
同時に、
抑圧された感情を吐き出す作業も必要です。
例えば、
ストレスを溜める容器の
メモリが10だとします。
子どものころに抑圧を受け続けると、
すでに容器には8?9メモリまで溜まっていて、
少しのストレスで溢れそうになります。
つまりストレスに対する耐性が
弱い状態なんですよね。
そんな状態で、子どもの
エネルギー溢れる自己主張を
受け止めるのは無理があります。
なので、溜まったまま溢れそうな
抑圧されたままの感情を吐き出し、
容器に溜まったストレスを減らしていくために、
信頼できる、安心できる人に、
安全な場所で話を聴いてもらうことは
とても大切なことなんですね。
愚痴り合いになって余計なストレスを
溜めないようにするために、
保健士さんや母子相談員さん、
カウンセラーさんなど、
専門家の力を借りるという選択肢もあります。
一人で頑張ろうとしないことは
とても大切ですね。
この本は安心・自信・自由、
自己肯定感を取り戻すために
とても役立ったのでおすすめします。
エンパワメントと人権
こころの力のみなもとへ / 森田 ゆり