子どもへの言葉がけの大切さ
子どもの話を聴くことの大切さの続きです。
これは、子どもの内にある気持ちを外に出すことですよね。
今回は、『外から受ける言葉の影響』のことを書きます。
自分が責められることってイヤですよね。
「良い」「悪い」をハッキリさせるために、
責められる場合があります。
物事って、人と人の間に起きることなので、
どっちが良いか、悪いかということより、
『どうするか?』ということが大切なんです。
そんなとき、自分を肯定できる人になっていれば、生きやすくなります。
自分を肯定することができると、人を尊重できるようになります。
大きな問題で言えば、認め合うのではなくて、
尊重し合うことをしていれば、戦争はなくなりますよね。
自分の子どもが、生き辛くならないために、
この‘自己肯定感’を育てることが大切なんです。
そのためには、どうしたらいいのか?・・・
「ママは○○くんが大好きよ」
「○○くんが大切なのよ」
という言葉をかけてあげることが大切です。
思っていても、かけてあげていなかったりするので、
「おはよう」というあいさつのように、
毎日でもかけてあげる方が、
どもは、自分が大切にされていることがわかり、
自分を大切にすることができるようになります。
子どもは、毎日、叱られたり、
注意されたりすることの方が、何倍も多いのですから、
「ママは、怒ってばかりだから、
ぼくのことキライだと思ってた‥」
ということになっちゃうんですよね。
日常、大人が使う言葉も、
肯定的な言葉を使う方が、
子どもには良い影響を与えることになります。
つい、命令口調で、
「〜しなさい」「〜してはダメ!」と言う言葉を
よく使ってしまうなら、
一呼吸置いて、
「〜しようね」と言う方が、
子どもは否定されなくて済みますよね。
否定する言い方は、
本当によくないようです。
他にこんなのもあります。
「そっちにいかない!」「走らない!」
「うるさくしない!」とか・・
よく聞くのですが、
子どもは『なんでそうなのか?』が
わかっていない場合は、頭に入ってこないので、
いつになっても大人の言うことしか聞けなくなるんですよね。
大人にあやつられていますよね。
自分の意思がどこにもなくて、
社会に出るようになっても、自分を表現できなくなるんですよね。
これは困りますよね。
「イヤ」なことも「イヤ」と言えないと、
犯罪に巻き込まれることだってありますから・・。
子どもには‘肯定的な言葉’で、
声かけすることが大切なんですよね。
こうすることによって、
「私は価値のある人間なんだ」という感覚になるので、
苦難にあっても、自分に必要なことと思い、
乗り越えることができるんです。
親が子どものためにと思い
「〜しなさい」って言っていても、
子どもはその言葉から、愛情を感じとることはないんです。
私は、自分のことが大切なので、
「〜しなさい」と言われると腹が立つんですよね〜。
「言われなくてもするやん!」ってね^^
毎日の言葉がけで、
真逆の方向に行くとなれば、
気をつけたいですよね。
こうした働きがけをしているとね、
子どもが同じことをするようになってくるんです。
「ぼくはこうしたいんだけど、
お母さんはどうしたいん?」って聞いてくれるんです。
すごいですよね。
自分が関わっている場合は、
聞いてくれてることに気づかないこともあるのですが、
友だちと遊んでいるときに、
「ぼくはこう思うけど、○○くんはどう思う?」
「じゃあ、どうしようかな〜」
という会話が聞こえてくるんです。
友だちも、息子がそんな感じなので、
ちょっと自己中な子どもさんでも、
「どうする〜?」って、
気持ちが穏やかになって話し合ってるんです。
それに、困ったことがあっても、
相手をキライにならずに、
「どうしたらいいと思う?」って、
私に聞いてくることもありました。
こういうことは、大人でもできなかったりしますよね。
子どもはしてもらったことを、
簡単に習得し、
それを行動に移すことができるんですね。
今の社会で問題になっている
‘コミュニケーション能力’も
自然に育っているということです。
友だちとのトラブルは、
‘自分との違い’から起きることが多いようです。
例えば、順番を守らない友だちがいたら、
「自分は守っているのに、この子は守らない!」という
怒りを持ってしまうので、ケンカになってしまうんですよね。
こんなことが続いた頃があって、
「どう言ったらいいのかな?」と正確な判断ができなかったので、
毎回毎回、私はカウンセラーさんに聞いていたことがありました。
教えてもらったことは、
「この子は、順番を守らない子。
この子と遊ぶと困ることが多い。
だからどうするか?」ってことだったんです。
順番を守らせるようにしたり、
あの子とは遊ぶのをやめよう‥とか、
大人が教えたらいけないことを学びました。
「子ども自身がどうしても遊びたいのなら、
その子と遊ぶときは、
遊ぶ前にルールをちゃんと決めておくのがいいわよ。」
と、子ども同士で話し合ってどうするかを決めていました。
幼稚園や保育園では、ルールを守ることを教えてくれますが、
この子は、楽しすぎて守れなかったとか、
守れない理由があるんですよね。
頭ごなしに、
「守りなさい。」というより、
「順番を守らなかったら遊べないんだ」と、
自分でそう思うことで、
自発的にルールを守るようになるんですよね。
社会に出るようになったら、
自分とは違う人がたくさんいます。
「この人はこんな人、だから私はどうするか?」
ということを、
子どもの頃から身につけておくと、
カーッ!となることが少なくて済むようです^^
肯定的な言葉がけは、心の栄養。
本当に大切なんですよね。