安心と信頼の人間関係づくり
人とのコミュニケーションにおいて、
“ 勝ち負け ”という位置付けしか持たないでいると、
相手を従わせるか、自分が従うか、という
安心や信頼のない関係になってしまうそうです。
私がとても共感し影響を受けたCAPを
アメリカから日本に紹介された森田ゆりさんのHPに
とても大切なことをわかりやすく書かれていますので、
ぜひここで紹介したいと思いました。
エンパ
ワメント・センターHPより
◆タンポポ・キャンペーン
〜ひきわけよう、あきらめない、つながろう〜
森田ゆり 2003.5 から転載
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(前略)
インターネットを通じて
世界中に広がった米国の13歳の少女、
シャルロット・アルデブロンのスピーチに
こんな箇所があります。
「わたしは、人とけんかをしたときは、
たたいたり悪口を言ったりするんじゃなくて、
自分がどう思うのかを伝えなさいと教えられました。
(中略)
わたしはどう感じるかを伝えたいと思います。」
(中略)
もめごとや対立がおきると多くの人は、勝とうとします。
家庭内の対立においてもそうです。
対立の場面で人は感情的になるので、
いっそう躍起になって相手を非難し
自分の正しさを主張し、勝とうとします。
言い争いのけんかでは、最後の言葉を決めたほうが、
なんだか勝ったような気分になります。
口げんかでは勝てないとき、
もめごとを暴力をもって
解決してもいいんだと学んでいる人は、
暴力という手っ取り早い方法を用いて勝とうとします。
暴力とはさまざまな力を用いて
相手をコントロールしようとすることです。
その結果、暴力は人の心と体を深く傷つけます。
わたしは、子どもとの関係で悩む親や、
妻を殴ってしまう夫に
「勝とうとしないで、負けもしないで、引き分けよう」
と伝えています。
引き分けようと考えて、
子どもやつれあいとの対立に対処する
努力をしてみてください。
気づくことがたくさんあるはずです。
勝つことよりも引き分けることのほうがずっと
高度の知恵とスキルと
精神力の強さと勇気を必要とします。
〜以下略
※「月刊ヒューマンライツ」(部落解放人権研究所発行)
6月号より転載
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非常に共感します。
勝つことばかり教えられた人には
ひきわけるのって難しいです。
親がこの勝ち負けの姿勢に気づかずにいると、
子どもにも連鎖していきます。
私もそうでした。気づけてよかったです。
子どもがそれでたいへんな重荷を背負わないように
あきらめず、引き分けるコミュニケーション方法を
身に付けていきたいですね。
そんな保護者が増えていけば、
いじめも減っていくと思います。
親が変わることで、子どもも変わっていくんですよね。