魔法の言葉〜アイメッセージ〜
子どもがかんしゃくを起こしたり、ダダこねを始めると、困りますよね。
やろうと思っていた家事ができなかったり、お買い物が進まなかったり・・
そんなとき、ぜひ使って欲しいのがこの”アイメッセージ”です。
親業 というコミュニケーション講座で教わった方法なのですが、
意見が対立したとき、“相手を責めたり、困らせることなく、
自分の気持ちを伝えることができる””自分も相手も尊重できる”
というまさに魔法のようなコミュニケーション方法なんですね。
アイメッセージの“ アイ ”は英語の“ I ”なんです。
英語の会話だとI ( 私 )が主語になることが多いのですが、
日本語は YOU( あなた )が主語になることが多いです。
例えば、
子どもが遊んだあとにおもちゃを片付けなかったとします。
忙しくて、自分で片付けて欲しいとき、
「片付けなさい」
と言うと、この主語はYOU( あなた )ですよね。
「”あなたが”片付けなさい」と言っていることになりますね。
これだと、命令・指示になってしまうのです。
そして、いつもこのように、
「早くしなさい」
「静かにしなさい」
「勉強しなさい」
と指示されてばかりいると、指示されないと動けなくなってしまうんですね。
自分で感じて、考えて、行動することができなくなるそうです。
また、困るようなことをされたとき、
「どうしてそんなことするの?」
「わるいことばかりして」
のように言うと、これも(あなた)YOUが主語なので、
「”あなたは”どうしてそんなことするの?」
「”あなたは”わるいことばかりして」
なんだか責められているように感じますよね。
そして子どもは、
「わたし(ぼく)はわるいことばかりする子なんだ」
「わるい子、ダメな子なんだ」
と、自分を否定してしまうようになってしまいます。
そこで、同じ内容でも、アイメッセージを使って
「お母さん(私は)、おもちゃを片付けて欲しいな」
「(私は)それはやめて欲しいなぁ」
と”片付けて欲しい””やめて欲しい”と
”わたしの気持ちを伝える”と、
子どもも責められた気がしないので、自分を否定したり卑下することもなく、
こちらも伝えたいことを言えて気持ちよくコミュニケーションできるんです。
ぜひ一度、試してみてください。
私は、同じ内容なのに、相手の反応が全く違って
すんなり受け入れてくれることにビックリしました。
家事などで忙しい時、また疲れている時など、
子どもがダダをこねたり、かまってほしくて
“あれがしたい、これがほしい” と言ってきても、
なかなか相手をしてあげられない、なんてこと、よくありますよね。
そんなときは、
「そう、○○ちゃんはそんなに○○したいんだね〜」
「○○したいよね〜」
というふうに子どもの気持ちを受け止め、共感し、アイメッセージで
「お母さん、今○○してるからちょっと待ってほしいな」
と自分を主語にして気持ちを伝えたり、
「お母さん、今すごく疲れてて遊べないの、どうしよう?」
と“提案”して子どもにも一緒に考えてもらうことで、
子ども自身にも“自分で考える力”がつくそうです。
これを親が続けていると、子どもも、自分の気持ちを、
そして自分自身を大切にできるようになるそうですよ♪